毎年冬場は家のブレーカーを落としてしまう。冬場は暖房、ポット、ヒーターなどの熱を発する機器を使うことが多いためだ。今年になってからもすでに何度かブレーカーを落としている。
しかし去年から外部に公開する自宅サーバーを本格的に始めたので、ブレーカーが落ちるとそれらが止まってしまう。それでなくてもブレーカーが落ちることでパソコンなどが壊れる心配があるのに、気を遣うことが増えている。実はブレーカーを落としたことで、年末はパソコンのモニターの1つが壊れた。出費もかさむのだ。
パソコンが壊れないように UPS の導入も検討したが、僕の自作パソコンは高電力の電源ユニットを使っているので、それに対応した UPS を買うと結構値段が高い。
そこで考えたのが、自宅の電力のモニタリングだ。電力使用量が高くなれば通知されるようにすればいい。これに関しては去年も検討したが、結局電力メーターの数値を読み取るデバイスを買う段階で断念している。今回はこれを始めようというわけだ。
参考:
電力メーター情報発信サービスを申し込んだ|荒川仁志
https://note.com/hitoshiarakawa/n/n0680272be5b9
電力メーターの数値を読み取るための電力会社の「電力メーター情報発信サービス」には去年すでに申し込んでいるし、ID とパスワードも受け取り済みだ。だから最後に必要なのはその数値を読み取るデバイスのみだ。
それが「Nature Remo E lite」である。去年より 4000 円ほど安くなっていた。
Nature Remo E lite – Nature Store
https://shop.nature.global/products/nature-remo-e-lite
Amazon.co.jp: Nature 電力モニタリングシステム Nature Remo E lite エネマネ 節電 電気料金の目安を表示 電気使用量を可視化: 家電&カメラ
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Nature Remo E lite は我が家の電力メーターの「Wi-SUN(920MHz 帯特定小電力無線方式)」に対応している。
Amazon から商品が届いた。商品はかなり小ぶりだった。
商品に同梱された説明書はインジケーターの表示の意味程度しか書かれていないが、実際の設定方法はアプリに従ってやれば簡単にできるようになっている。
(1)Nature Remo アプリを iPhone/iPad にインストールする。
(2)Nature Remo アプリを起動し、最初にアカウントを作成する。途中メール認証がある。パスワードなどの設定は求められなかった。
(3)「Add a Remo」をタップ。「Nature Remo E lite」をタップ。
画面に従って Nature Remo E lite をコンセントに刺す。
Wi-Fi の情報を入力する。Wi-Fi は 2GHz 帯しか対応していないようだ。
最初にファームウェアのアップデートみたいなものが自動的に始まった。
(4)アプリの「Control」で右上の+ボタンをタップ。「スマートメーターに接続>{Nature Remo E lite に付けたデバイス名}」をタップする。
B ルート認証 ID とパスワードの入力を求められるので入力する。長い文字列だが、クリップボードからペーストできる。
デバイスの検索が始まる。最初にエラーコード 10003 が表示されたがこれはパスワードの入力間違いだった。0(ゼロ)と O(オー)の間違いだった。こういうややこしい文字は使わないでほしい。デバイス検索は5〜 10 分ほどかかるそうだが、1分程度で完了した。
「コントロール」タブに「スマートメーター」というアイコンが追加されるがタップしても何も起こらない。ただのデバイス一覧のようだ。
少し待つと、「エネルギー」タブに現在の W 数が表示される。電力会社名の設定などをすると、さらに料金の目安なども表示される。「各データ一覧」はデータがある程度蓄積されると表示される。
「[エネルギー] タブ>今日の天気」に表示される地域はデフォルトでは東京だが、「[エネルギー] タブ>{Nature Remo E lite に付けたデバイス名}」のグラフの上あたりに表示されている地名をタップすれば変更できる。
「オートメーション」タブから新たにオートメーションを追加することで、電力に応じてアプリ通知が来るようになる。
なお、オートメーションの編集画面にはトリガーが「一度条件を満たした後、30 分間は発動しません」と書かれている。つまり連続し通知は 30 分間隔であり頻繁に通知が来るようなことはないということだが、最初の通知に気付かなかったら 30 分間は放置された状態になる。もう少し短い間隔での通知がほしいなら、API を使って自分で通知システムを作るしかないだろう。しばらくアプリを使ってみて家の消費電力がどれぐらいか分かったら、自作通知システムに挑戦する予定だ。
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