自宅サーバーを考え直した

Hitoshi Arakawa | 2024/02/10 Sat 04:22

去年のマイテーマはサーバー関係のことに集中することだった。特に Cloudflare Tunnel を知ってからは簡単かつ安全に自宅サーバーを公開できると知り、本格的に公開用の自宅サーバーの運営を始めた。

しかし1年間自宅サーバーを運営して分かったのは、安定的な運営をするのは難しいことだ。

たとえば冬場は我が家はよくブレーカーを落としてしまう。そうなるとサーバーが落ちてしまうし、場合によってはマシンが壊れて復旧に時間とお金が掛かることもある。実際に去年の年末はブレーカーが落ちたことでモニターの1つが壊れてしまった。

ブレーカーが落ちなくてもときどきサーバーマシンの調子が悪くなることがある。極力マシンへの負担は減らしたほうがいいようだ。

たしかに自宅サーバーはハイスペックな構成でサーバーを運営できるのがメリットだ。自分のやりたいようにできる。こういうことは、レンタルサーバーや VPS では高額のプランになってしまう。

でもレンタルサーバーや VPS は、プロが運用しているだけあって(たいていは)安定している。停電などが起きてもサーバーを止めずに運用できるようになっているし、マシンが壊れてもバックアップがあるので安心だ。これらのことは個人でやるのは難しい。例えばブレーカーが落ちてルーターが止まったらサーバーが完全に落ちてしまう。

そういうわけで今年に入ってからは、レンタルサーバーや VPS で運営できるものはレンタルサーバーや VPS で運用するようにし、ハイスペックな構成が必要なアプリケーションを動かすような場合のみ自宅サーバーを使うことにした。例えば、Hugo で作っているウェブサイトの公開は単なる Web サーバーがあればいいので、レンタルサーバーにホストするようにした。

また、特にハイスペックなマシンが不要であっても、自宅サーバーへの負担を減らす努力をしている。家族との情報共有で使っている Mattermost はセルフホストすることで制限なく使えることが魅力だったが、Slack を使うことにした。極力、自宅サーバーを使わないようにしたいからだ。

これで余計な心配や不安もなく運用ができる。

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