Proxmox に macOS をインストールしたことを書いた。
Proxmox に macOS をインストールする | 荒川仁志 公式サイト
https://www.hitoshiarakawa.com/blogs/2024/2024-12-26_installing-macos-in-proxmox/
インストールしたのは macOS Mojave だ。あえて古い macOS にしたのは、最新の Sequoia で動かないアプリケーションがあるからだ。その一つが Suunto ウォッチ用の Suuntolink である。僕の使っている Suunto ウォッチは Suuntolink アプリを使わないと設定の同期ができない。Sequoia にアップデートしてから困っていた。そういうわけで Mojave を選んだ。
Proxmox の設定画面で、対象仮想マシンの「Hardware」で「USB Device」を追加すれば Suunto ウォッチが認識されると思ったが認識されないようだ。
そこで別の方法で USB を認識させることにした。
環境:
・Proxmox Version 8.3-1 上の macOS Mojave 10.14.4
・macOS Sequoia 15.0.1(作業環境)
(1)対象仮想マシンの VM ID を確認する。今回の Mojave は 102 だった。
(2)Proxmox にログインして以下のコマンドを実行する。
# qm monitor 102
(3)ここで USB 機器(今回は Suunto ウォッチ)を挿す。
(4)再び2のコマンドを実行する。
すると2では表示されていなかったデバイスの情報が表示されるはずだ。それが Suunto ウォッチの情報だ。それの Bus と Port の番号を調べる。僕の場合は Bus が1、Port が7だった。
(5)/etc/pve/qemu-server/102.conf を開く。
# nano /etc/pve/qemu-server/102.conf
末尾に usb0: host={Bus 番号}-{Port 番号} を追記する。すなわち今回の場合は以下を追記する。
usb0: host=1-7
control + x、y で保存。
(6)Mojave をシャットダウンする(再起動ではない)。
(7)Proxmox の管理画面で Mojave を再び起動する。
これで Suunto ウォッチが認識されるようになった。
なお別の USB ポートに挿すと認識されなかった。別の USB ポートを使えるようにするにはまた設定し直す必要があるようだ。
参考:
ProxmoxでUSBパススルーを実現する - 動かざることバグの如し
https://blog.turai.work/entry/20150807/1438953827
Proxmox で USB パススルーをテスト – すらりん日記
https://blog.techlab-xe.net/
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