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p20
本来、ゴールは一人ひとり違うものです。自分が何を好むのか、何をしたいのか、どんな未来を描いているのかは個々で違います。/ところが、クライアントが企業となってしまうと従業員はすべてたったひとつのゴール=利潤の追求しか選択の余地がなくなるリスクがあります。
p23
欲望に際限はありません。
p23
なぜ、お金持ちたちは満足できないのでしょうか?/実は、これは強欲ではなく、限定合理性という、人ならば誰もが持つ習性なのです。/この限定合理性を提唱したのはノーベル経済学賞を受賞した行動経済学者のダニエル・カーネマンです。彼は「我々の満足感は資産の量ではなく、資産の変化にある」と指摘しています。人はお金に限らず、自分の資産が「増える」と嬉しくて「減る」と不快になる生き物だったのです。
p31
「利潤の追求」をゴールに設定してしまうと、豊かな生活からどんどん離れていきます。
p39
アメリカン・ドリームとは別の言葉で言えば、拝金主義です。
p41
そもそも「お金がないと何もできない」という考え方は主客が逆転しています。したいことがあるから、お金が必要なのです。であるのに、「お金がないと……」という言い方は順番が逆でまずお金ありきの発想になっています。まさにこれが拝金主義であり、お金の奴隷になっている証拠です。
p41
はっきり言って、拝金主義は泥棒と同じです。なぜなら、自分さえ良ければいいと考える利己主義だからです。
p43
現状の外側は現状の内側からは見えません。/内側から見えないということは自分でゴールを設定することはほとんど不可能に近いということです。
p51
職業とは何かというと、自分の機能を社会に提供するものです。自分の能力を社会に提供することこそが職業であり、賃金が入るか、入らないかは二の次です。
p53
飛行機の中で急病人が出た場合、見てみぬふりをする医者はまずいないでしょう。「お金をもらわなければ治療しない」と言う医者はいないはずです。ということは職業とお金は関係ないのです。
p56
職業選択を誤ってしまう原因は、職業がお金儲けの手段だと思っているからです。
p67
趣味を探す時と職業を選択する時のマインドの使い方は同じです。となれば、趣味が探せるようになれば、職業も探せるようになるのです。
p67
趣味に没頭している時の時間の使い方や積極性、集中力や手際の良さといったものが職業に繋がつながらないわけがありません。
p81
あくまでも、資産のあるモノを買っていくことが大切なのです。そのために必要なものは知識であり、価値のあるモノをわかって買うことが資産を作っていくということです。
p84
職業のゴールも社会貢献のゴールも趣味のゴールも、健康でなければ追求することができません。健康が独立して素晴らしいゴールというよりはそのほかのゴールを達成するために不可欠だから極めて重要なゴールということです。
p104
歩行に関しても、普段は無意識にバランスを取っていますが、足場の悪いところを歩く時には意識してバランスを取ることができます。/さらに言えば、心臓の鼓動も訓練次第でコントロールできます。私の友人のヨーガの行者成瀬雅春氏は心臓の鼓動をほとんど止めることができますし、スイスなどにいる時計職人たちも同様に心臓をほぼ止めて機械式時計を組み上げています。
p106
コーチはクライアントに指示やアドバイスを出してはいけません。
p110
人から何か良いアドバイスをもらったとしても、それにすぐに従うという人はなかなかいないでしょう。いろいろ考えて結局従わなかったり、素直に聞かないで自分なりにアレンジしてしまう人がどれだけ多いことか。人はたんの言葉にそう簡単に耳を傾けたりはしません。それがたとえ、コーチの言葉であってもです。
p113
では、誰の言葉なら変わるのでしょうか?/変わるのは、自分の言葉です。自分が心から「絶対に変わるんだ」「変わりたい!」と思うからこそブリーフシステムは変わるのです。
p117
重要なのは相手の意識に上げないことです。言葉を使うのがダメな一番の理由は相手の意識に上ってしまうからです。
p118
多くの CM がしているのは商品の正しい説明ではなく、視聴者に恐怖を植え付けることです。
p120
人の本質を捉える基本中の基本は相手に内省言語を引き起こすこと。いかにそれを言語を使わないで引き起こすのかということが極めて重要なのです。
p126
いまの日本はお金を持っている人間が偉いというアメリカ型の資本主義を選択しているので、お金がないことが鬱の原因になりやすいのです。おそらく日本に経済的不安がなくなった時、かなりの鬱は治ると思います。/ですから、「鬱は自分でやめましょう」という意味は「社会的な要因に影響されない心を作りましょう」ということです。
p128
エスティームの正しい定義とは自分の社会的地位を誇るのではなく、「自分のゴールの凄さを自ら誇る」というものです。
p137
「そころそ『どっちが大事なんだ』の世界から出ませんか?」
p138
答えなどない世界において、答えを出すことが重要ではなく、考え続けることが重要なのです。
p147
この一冊のホントの出会いが、私を一気に現状の外側に連れていってくれたのです。
p147
その時、私のそれまでのコンフォートゾーンはコンフォータブルではなくなっていたのです。
p158
現状が心地よくなると聞くと一瞬いい話のように思われる人もいるかもしれまんせが、言葉を換えればこれまでの現状が続くということです。
p160
私たちが目指さなければいけないのは、この「新しいコンフォートゾーンを作る」ほうなのです。
p191
順位にこだわる精神は、自らの自尊心のあり方を社会的な基準でしか測れないことを意味します。
p191
つまり、スポーツをすることによって、他人が決めた物差しでしか自分の勝ちを測ることができない人間を作り出しているわけです。
p191
メダルの色の差というのは実際は時の運であることが大きいのに、です。
p193
スポーツの、特にアマチュアスポーツの本来の考え方は勝利至上主義ではありません。娯楽であり、健康増進です。大会に勝つにしても、それは腕試しであり、勝ち負けに主眼を置くことはそもそもなかったのです。あくまで娯楽の範囲の中にある勝ち負けでした。
p195
彼らはコンフォートゾーンをゴールと勘違いしています。裏を返せば、彼らにはゴールがありません。
pp200-201
国が刑法で禁止する賭け事を堂々とやるというのが間違っています。
p209
コーチングのコアは、[…]「ゴールは現状の外に設定する」という部分なのです。
p212
カウンセリングは悩みへの対症療法を基本としています。
p213
悩みがある場合は最低限、「自分は現状がしたいのか」それとも「現状打破がしたいのか」ぐらいは理解すべきなのです。/ただし、私から一つアドバイスをするとすれば、多くの悩みは現状を維持したいと思うからこそ起こることが多く、現状から抜け出すだけで解決することも少なくありません。
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