Freenom のドメインを Cloudflare およびレンタルサーバーの「スターサーバー」の両方で使う方法のメモ。
現在 Freenom は新規でドメインを取得できなくなっているので、すでにドメインを持っている人向けの話だ。
今回は example.com
のドメインを Freenom で取得しており、example.com
、www.example.com
、そしてメールサービスをスターサーバーで、その他のサブドメインを Cloudflare で使うものとする。
そのためには、Freenom で Cloudflare のネームサーバーを設定し、スターサーバーで使いたいドメイン分だけは Cloudflare から DNS を向ければいい。
(1)Cloudflare ダッシュボードで「Websites」に対象ドメインを追加する。Free plan でよい。
「Review DNS records」というページが表示されるので、「Continue」をクリック。「Change your nameservers」というページが表示されるので、ネームサーバー情報を確認しておく。
(2)Freenom で対象ドメインに対して1のネームサーバーを設定する。
しばらくすると Cloudflare からドメインがアクティブになったことを知らせるメールが来る。
この時点で Cloudflare ではサブドメインでのサイトが自由に作れる状態になった。
(3)対象ドメインで、一旦 Cloudflare の Email Routing を有効にし、admin@{ドメイン名} あるいは webmaster@{ドメイン名} を作成する。
作成したメールアドレスが使えるようになるまで少し時間がかかる。メールが使えるかどうかは、別のメールアドレスからメールを送って届くことを確認しておこう。
(4)スターサーバーで対象ドメインを追加する。その際の認証方法として3で作ったメールアドレスによるメール認証を利用する。
(5)Cloudflare の Email Routing は無効化する。メール関係の DNS を削除するかと聞かれるので「削除する」を選択する。
(6)「Cloudflare>Websites>{該当ドメイン}>DNS>Records」に以下を記入する。
(1つ目)
Type:A
Name:example.com(@ と入力して保存すると、example.com という表示になる)
Content:{スターサーバーの IP アドレス}
Proxy status:DNS only(Proxy をオフにする)
TTL:Auto
(2つ目)
Type:A
Name:www
Content:{スターサーバーの IP アドレス}
Proxy status:DNS only(Proxy をオフにする)
TTL:Auto
(3つ目)
Type:MX
Name:example.com
Content(Mail server):example.com
Proxy status:DNS only(自動で設定される)
TTL:Auto
Priority:0
しばらくすると、スターサーバーでも対象ドメインが使えるようになる。
参考:
Google Domains のドメインを Cloudflare に移管する
https://www.hitoshiarakawa.com/blogs/2024/2024-01-12_transfer-a-domain-from-google-domains-to-cloudflare/
Cloudflare のドメインをスターサーバーで利用する
https://hitoshiarakawa.com/blogs/2024/2024-01-13_using-a-domain-of-cloudflare-on-starserver/
Cloudflare のドメインをスターサーバーで利用する2
https://hitoshiarakawa.com/blogs/2024/2024-01-21_using-a-domain-of-cloudflare-on-starserver-2/
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