僕は映画館が好きだ。一時期年 200 本観ていた。
最近気付いたことがある。それは映画は少数派の趣味だということだ。映画が好きな人は多くない。映画は一般的な趣味ではない。趣味の一つにすぎない。
僕は映画をたくさん観てきたし、「映画の会」のような映画の感想を話し合う会に参加していたこともあった。映画はみんな好きだと誤解していた。
自分が当たり前にやっているからといって、他の人もやっている__なんてことはないのだ。普通に考えれば当然のことだけど。
どおりでこれまで人を映画に誘って行ってもイマイチ盛り上がらなかったり、そもそも誘いに乗ってくれる人が少なかったわけだ。
映画が少数派の趣味だと気付くのに時間が掛かった。
これは読書も同じことだ。僕は読書も好きだが、これだって誰もが読書好きであるわけはない。
佐藤優さんが何かの本で、読書をする人は「階級」を形成していると書いていた。読書階級は特別なものなのだ。
逆に言えばちょっとたくさん映画を観たり、ちょっとたくさん本を読んでいるだけで簡単に抜きん出た人になれる。ライバルがいないんだから。
映画や読書が好きだと、映画や読書が好きな人の情報ばかりを集めるようになる。これも映画や読書が好きな人が多いと思ってしまう理由だと思う。いかに自分が見る世界が偏っているか、それを認識することは大事である。
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