意味のない待ち時間表示

Hitoshi Arakawa | 2025/01/18 Sat 04:49

去年区役所に行くと、順番待ちチケットが進化していた。

これまでは端末から順番待ちチケットを受け取ると、受付前に設置されたモニターにチケットの番号が表示されれば自分の番だと分かるようになっていた。まあ、昔からある手法だ。

それがさらに混雑状況がウェブで見られるようになったり、自分の順番を知らせるメールを受け取れるようになっていた。


左のチケットに加えて右のチケットが発券されるようになった。

順番待ちを知らせるメールは QR コードを読み取ることで、リンクをタップするとメーラーが起動する。そこに空メールを送れば自分の時間になるとメールが届くようだ。

でもメールアドレスを無闇に知らせたくない。そのメールアドレスが漏れたらスパムメールが届くようになるかもしれないから。それでなくても役所のセキュリティーは信用していないのに。

さらに混雑状況のウェブページでの確認にも問題があった。こちらも QR コードを表示することで専用ページにアクセスできるが、その表示が「チケットを発券してからの待ち時間」なのだ。あとどれぐらいかが分かるのではない。自分がどれぐらい待っているのかが分かるだけなのだ。いつ自分の番が来るのか、あとどれだけ待てばいいのか分からない。自分がこれまでどれだけ待たされているかを知って何の意味があるんだろう。


役所は市民目線で考えていないことを再確認した。

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