[私訳] Countdown 2024.03.19 冒頭会話

Hitoshi Arakawa | 2024/04/16 Tue 04:33

イギリスのクイズ番組 ‘Countdown’ では毎回冒頭に司会の Colin と Rachel の小話がある。

2024/3/19 放送回の小話を訳してみた。

Colin: Hello, everybody. Welcome to Countdown on television on Channel 4, Monday to Friday at the same time every afternoon weekdays. Or, of course, on your phone, on your computer, on your tablet, and I run out of ways that you can watch Countdown these days.

コリン:こんにちは、みなさん。チャンネル4の『カウントダウン』のテレビにようこそ。月曜から金曜の平日午後のいつもの時間です。テレビではなく、スマートフォンやコンピューター、タブレットで観ている方もいるでしょう。僕は最近『カウントダウン』を視聴するそれらすべての方法をやっています。

It used to much more simple, Rachel Riley. And I’m just wondering, are you old enough to be of the Teletext generation?

かつてはもっとシンプルでした、レイチェル・ライリーさん。ちょっと気になっているんですが、あなたはテレテクスト世代ですか?

注:テレテクストは文字多重放送のこと。日本では視覚障害者向けの字幕のことを指すことが多いが、ここではテレビでさまざまなテキストの情報を引き出す機能についての話をしている。

Rachel: I am. Of course I am, yeah. Yeah.

レイチェル:もちろん、そうですよ。

Colin: Yes.

コリン:はい。

Rachel: I remember the ‘Bamboozle!’ days. And, you know, particularly the football scores, you used to have to go on and then you had to wait for the page to refresh, didn’t you, as it went around, particularly when you’d dialled up.

「バンブーズル!」の時代を覚えています。サッカーの点数を知るためにテレテクストでページが切り替わるのを待たなければいけませんでした。電話回線の時代では特に待たされました。

注1:バンブーズル!はイギリスのかつてのテレテクスト番組。
注2:イギリス英語は dialled、アメリカ英語は dialed。

Colin: Well, look, our challenger today used to be a Teletext journalist. He used to write for a Teletext, which I love.

コリン:きょうの挑戦者はかつてテレテクストのジャーナリストでした。彼はテレテクストの原稿を書いていました。すばらしい。

But back then, it seems so antiquated, for those people that don’t know, it was basically a text-based information system that you could get on your TV. You’d press a text button and you’d type numbers in and then it would flick to that page. Now, it would seem awful today, like the worst internet you’ve ever had, but back then it seemed instant.

でもご存じない方のためにお教えしますが、テレテクストは古臭いものです。テレビに文字情報を乗せるシステムですから。ボタンを押して数字を押してやっとページに到達します。こんにちだったら最悪なインターネットのようなものでひどい代物です。でも当時はそれが一瞬に感じられたのです。

Rachel: Yeah. I went on a ‘Teletext Holiday’.

レイチェル:そうですね。私は「テレテクスト・ホリデー」を見ていました。

注:テレテクスト・ホリデーとはイギリスのテレテクスト用旅行番組だと思われる。

Colin: On, did you?

コリン:そうなんですか?

Rachel: Yeah. 300 quid to Zante.

レイチェル:ギリシャのザキントス島行きの旅費に 300 ポンド払いました。

Colin: You nailed it, though, with the three things, I think, which was the Teletext Holidays, Bamboozle!, which was Channel 4. It was a quiz on 4-Tel, maybe it was called, I can’t remember. And then the football scores. And it seems so weird cos now you go, boom, there’s the scores.

コリン:完璧じゃないですか。テレテクスト・ホリデーもバンブーズル!もチャンネル4のテレテクストですから。バンブーズル!はクイズ番組で「4テル」と呼ばれていた気がしますが、覚えていません。それとサッカーの点数です。今ならスマートフォンで一瞬で分かるじゃないですか。

Countdown in 30 years from now - cos it will still be here - they’ll be talking about, ‘Do you remember smartphones?’, ‘Do you remember that?’.

30 年後はこの番組はもちろん続いていると思いますが、きっとこんなことを言っていそうです。「スマートフォンを覚えている?」

Rachel: ‘We actually had to hold something rather than having it in our eyes!’

レイチェル:「目の中に入っているんじゃなくて、手で持ってましたね」とね。

注:未来は VR ゴーグルのようなものが目に埋め込まれているという想定で話をしている。

Colin: Yes! ‘We used to have to wait 0.4 seconds for the football scores. Those were the days.’

コリン:そう! 「昔はサッカーの点数を待つのに 0.4 秒も待たされてましたね」と。

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