イギリスのクイズ番組 ‘Countdown’ では、ランダムな文字を並び替えてできるだけ長い文字数の単語を作ることを競い合う。
30 秒間の時間で考えて、出場者2人がそれぞれ何文字の単語を思い付いたか発表する。
単純に ‘Six letters.’(6文字) や ‘Five.’(5) などと言うが、なかには ‘I’ll stick with eight.’ のような言い方をする人がいる。
文字通りに訳すと「8に固執します」「8を守り続けます」だが、これは「とりあえず8にしておきます」のようなニュアンスだ。
つまり「8より長い文字数、つまり9文字の単語を思い付いたが(Countdown では9文字が最大)、自信がないので8にしておく」ということ。思い付いた9文字が辞書に載っていない単語ならポイントがもらえないので、確実な8文字の単語にしておいたわけだ。
できるだけ長い文字数、しかも最大文字数の9を思い付いたことは称賛される。だから出場者としては「とりあえず8文字だけど、実は9文字の単語だって思い付いてるもん」というちょっとした自慢になっているようだ。
そういうときに司会者はたいてい「(ポイントにはならないけれど)ちなみに9文字の方は?」と聞いている。
Amazon.co.jp: Stick with It: The Science of Lasting Behaviour (Audible Audio Edition): Dr Sean Young, Roger Wayne, Penguin Audio: Audibleオーディオブック
https://amzn.to/3Xxr79U