長い間タイトルを思い出そうとしてもどうしても思い出せない映画があった。
おそらくイギリス映画で、40 代ぐらいの女性が暖かいフランスっぽいところを旅行している。そこで男性と出会い親しくなり、お互いが夫婦であるフリをする遊びをしているうちに、本気で喧嘩を始めたりする。たしか「休日の朝からパートナーと出掛ける男性はいい男」というセリフがあった。
Google 検索しても、Gemini に聞いても映画を特定できなかった。
それがあっさり分かってしまった。
僕は 2007 年以降に鑑賞した映画を FileMaker というデータベースアプリに記録している。探している映画は大学院生の頃東京で観たはず。それなら単に僕が大学院生だった年に鑑賞した映画を検索して探せばいい。
大学院生の頃は映画館だけでも年に 200 本観ていた。多い。けど探せないほどの量ではない。それに自宅映画、日本映画、午前十時の映画祭の作品などを除外すれば数は結構減る。
それで分かったのが、『トスカーナの贋作』という映画だということだ。イギリス映画ではなく、フランス・イタリア合作映画だった。
思い出そうとしたぐらい気になっていた映画だ。タイトルが特定できたことだし、また再鑑賞してみようか。
人は物事を時系列で記憶している。去年読んだ本、結婚した年に行った場所、中学生のころの友だち、といった感じだ。今回も「大学院生の頃に観た」ということが検索の大きなヒントになったし、実際それで特定できた。
だからこそ、ファイリングやパソコンのファイル整理ではちゃんとタイムスタンプ(日時と時刻)をメタデータとして記録しておこう。パソコンの場合は年ごとのフォルダーを作るとか、ファイル名に日付を入れるとかいったことだ。
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